
みなさん、こんにちは。
PHPフレームワークとして広く使われているLaravelですが、脆弱性があるようです。
画像アップロードの脆弱性について
バージョン
Laravel version8.x
2021年12月現在の最新版であるLaravel8系で確認されているようです。
脆弱性の概要
Laravelには様々な便利機能が用意されていますが、今回、対象になっているのは画像のアップロード機能に関するものです。 特殊な手順を踏むことで、画像以外のファイル(htmlやjsファイルなど)をアップロードできてしまいます。
参考にしたページでは、htmlを不正にアップロードし、CSRFトークンを回避する方法が紹介されています。XSSやCSRFが可能となってしまうため、対策は必須です。
再現方法
1. バイナリエディタでhtmlファイルを画像に見せかける
ファイルの先頭に”FF D8 FF E0″を加えます。
2. 不正なhtmlファイルを作成
先ほどのhtmlファイルにCSRFを回避する不正なJavaScriptを記述します。具体的な内容については、こちらを参考にしてください。
3. htmlを不正にアップロード
Laravel製のWebアプリ上で画像アップロード機能を使って、不正にhtmlファイルをアップロードします。
あとは言わなくてもわかりますね?あんなことやこんなことができてしまいます。
対策
以上、非常に簡単な手順でサイトに多大な被害を加えうる攻撃ができてしまいます。
簡単な対策として、アップロードされたファイルをそのまま保存せず、拡張子を変更することで攻撃を防ぐことができます。”.jpg”などにすれば不正なJavaScriptは実行されません。詳細は、以下参考ページをご覧ください。
参考
[Exploit Database] PHP Laravel 8.70.1 – Cross Site Scripting (XSS) to Cross Site Request Forgery (CSRF) [Medium] Laravel 8.x image upload bypass
Company運用会社
株式会社トランソニックソフトウェア

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